サンプルを開けて目に飛び込んできたのは、肉というよりも棒切れだった。
食肉の最高部位とされるヒレ肉のはずなのだがどうしても棒切れいや鰹節にしか見えない。
冷凍されているから当然と言えば当然なのだが、その梱包状態が酷い。
箱の中にプラスチックの袋が敷いてあり、そこにヒレ肉が60本ほど剥き出しで放り込まれている。
一応気を取り直して調理するために、そこから数本取り出して家に持って帰った。
そして解凍してみたら第2のショックが待ちうけていた。
ヒレ肉であるはずなのだが筋だらけで掃除(筋の除去)で七転八倒。
手先が器用でないため、直径5cm程のお肉だったのが結局3cm程に縮んでしまった。
さらに掃除をしながら気付いたのだが、ドリップの量が半端じゃない。
キッチンも手も血だらけ状態で、しかもカンガルー肉特有の野生臭が鼻を突く。
それでもめげずに筋を除去し、ドリップ処理をおこない、やっと食に耐えうる赤身部分に到達。
まずは刺身にしてワサビ醤油で食べる。
美味い!!!
次はゴマ油で軽くマリネして、塩コショウを軽くまぶしてミディアムレアステーキで食べる。
アッサリサッパリしてこれも美味い!
が・・・・・・、食べながら考え込んでしまった。
「こりゃ売り物にならんな!?」だった。
*因みにこれは現在のストリップロイン。
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