アメリカで大ヒットしたTVドラマ、「Breaking Bad」
アメリカの社会現象に興味ある人や時間に余裕のある人にはお薦め!
昨今、日本でも覚せい剤や危険ドラッグとかで麻薬関連の事件が多発している。麻薬関連事件では、アメリカは日本のはるか先を行っている。
麻薬がはびこる背景にはさまざまな理由があるのだが、麻薬先進国アメリカのある側面を垣間見るにはピッタリの素材かもしれない。
ストーリーの面白さ、ある程度のリアリズム、主人公と彼を取り巻く人たちとの人間関係、麻薬世界の怖さなど一度観始めるとなかなか止まらない。
カンガルーマンがアメリカに滞在していた1970〜1980頃には、既に麻薬が蔓延る土壌ができ始めていた。
最初は安いマリファナから始まり、コロンビアやタイ産の高級マリファナやメスカリンへ移行しながらハシシやコカインに取りあえず到達する。その後、エンジェルダスト、クラック等の合成麻薬あるいは、ヘロインにたどり着き体と精神を破壊するパターンがほとんどであった。
今回のドラマで扱われている麻薬はクリスタルメス(メタンフェタミン)で、アメリカでは大きな社会問題となっている。
アメリカで麻薬が蔓延した背景にはさまざまなそして複雑な理由があるのだが、根本的問題は、人種差別、貧富の格差、さらに目先の享楽を求める価値観にあるとカンガルーマンは見ている。
これらは現在日本でも起きつつある問題ではなかろうか?
特に”目先の享楽を求める価値観”の流行が最も危うい。
そういった現象を念頭に置きながら、そして同じような事象が日本で起きないことを願いながらこのドラマを観て欲しい。
アメリカで何故このドラマが大ヒットしたのか?それはある種の真実を暴いたからこそ多くの視聴者の共感を得たのだろう。
清帝国は阿片に滅ぼされたという歴史事実があるということを忘れてはならない。
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