2013年02月07日

アベノミクスと成長戦略ー3

アベノミクスは考えれば考えるほど、これは国家レベルの壮大なるギャンブルだ。

現在実施されている金融・財政政策は成長戦略が成功してはじめて実のついた効果を現わす。

成長戦略がこけたらどうなるのか?
そこのところを明確についた議論にまだお目にかかっていない。

現在のデフレの元凶は、前にも書いたように市場が飽和状態だからだ。売れないものをいくら作っても仕入れても在庫がたまるばかりで、そのうち首が回らなくなってしまう。だから企業は規模を縮小してリスクを抑えようとする。

会社の調子が悪くてお父さんはの収入が100万円から50万円に減ってしまった。かといって家族に月収50万円の生活にしろとは言えない。ローン、生活費、学費等々でどうしても100万円かかる。これまではあちこちから足りない分を借りて不足分を補ってきた。

しかし借金の額が1000万円となり、返す当てもない状況で限度となってきた。

そこで考えたのが、普段から温めていたアイデアを実行すべく「会社を辞めて自分で商売を始めよう」だった。自分で商売をやり、大儲けすれば借金も返せるし、また大きく盛り返せる。

ということで、この商売は絶対成功するということを前提に親類縁者・友人達から2000万円借りたり、投資してもらって商売を始めた。

個人に例えればそういうところでなかろうか?

このお父さん。うまく目論見通り行けば万々歳なのだろう。

しかしお金を借りた時点で失敗したらどうする、ということは全く言及してなかったらしい。

個人であれば、「ゴメン失敗したので破産します。」で済むのだろう。

マスコミ、学者、評論家、政治家先生達の皆さん、是非とも成長戦略がうまく機能しなかったら、現在実施されている金融・財政政策がどのような結果を導き出すのか是非とも教えていただきたい。

この壮大なる国家ギャンブルは勝つのか負けるのか?

まあ、お隣の中国で内戦でも起きればアッと言う間に日本経済は復興するのだろうが・・・・・。

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