2010年10月20日

国際世論を味方につけろ

このところ対中国問題で世間が騒がしくなってきている。

今日もある会合に出席したのだが、中国のさまざまな理不尽な行いに出席者全員が憤懣やるかたない気分に満ち溢れていた。

特に政府の対応が全ての面で弱腰だという意見で一致していたようだ。

だが、「ちょっと待ってほしい」「強面で出たところで解決するのか?」
というのがカンガルーマンの意見だった。

中国に進出している日本企業をはじめ、経済的に複雑な利害関係が生じている間柄でケンカをしても意味がない。

今回のゴタゴタの直接的原因となった尖閣問題とそれに関連する事態の推移を見守るのが一番大事だろう。

感情の赴くままに強面でケンカしても、結局は損をする。これは個人レベルでも同じことだ。

政府がやらなければならないことは、中国と直接ケンカをすることではなく国際世論を日本の味方につける努力をすることだ。

要するに「日本は良い子で中国は悪い子」というイメージを国際社会に植え付ける作業をやらなければならない。

第二次世界大戦前には「日本は悪い子」というイメージが作られていた。その教訓を生かし、「日本は良い子」のイメージを世界にアピールする絶好の機会を作ってくれたのが今回の尖閣問題であった。

この機会を逃す手はない。

中国政府や民衆がさらなる過激な行動でもとってくれたら天啓のチャンスとなるだろう。

具体的には、その時に感情に溺れず筋を通して冷静に対応するだけでその目的は達せられる。

ここは政府だけでなく私達国民も頭を冷やし冷静に対応することを期待したい。

理不尽な行動が嫌われるのはどの国でもどの文化圏でも共通する基本となっている。

国際的に認知され始めている中国脅威論も活用すべきだし、ありとあらゆる機会をとらえて国際世論を味方につける方法を確立することも国のリーダー達の重要な仕事だ。

戦後からこれまでに作り上げた日本のイメージ「平和主義、勤勉、高い技術力」をさらに洗練させてゆけばおのずと国際世論は日本の味方をしてくれるとカンガルーマンは確信している。

だからこそ、中国がヒステリックな行動で迫ってきた場合には冷静にそして毅然と対応しなければならない。

というようなことを、政府、マスコミ、ひいては日本人が出来るのだろうかとやや疑問に感じているここ数カ月のカンガルーマンだ。

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