2009年01月29日

素人の勘で読むと・・・

相変わらず世の中の動きが見えづらい。混沌としている。

それでも、商売を営んでいる身としては少しでも先を読む努力が怠れない。そして海外との貿易に携わっているだけに為替の動きからも目が離せない。為替の動き一つで商品の原価、ひいては利益率に大きく影響されるからだ。

為替の動きを測るには、世界経済や政治の動きも注視してゆかなければならない。日々のルーティーンに加えてだから頭の中がグラグラ煮え立ってしまう。

という状況の中で、世の中を見渡してみると「世界の動向はアメリカの状況いかんにかかっている」ことがよくわかる。

カンガルーマン自身は「質素倹約」がモットーなので一部の持てる国の果てしない経済拡張に対しては疑問符を持っているのだが、現在の所謂先進国の人々の既存の生活レベルを保持しようと思うなら「アメリカ経済の再生」なくしては無理だろう。

そして日本を含むこれらの国々のリーダー達はその為にあらゆる努力をすることだろう。

がしかし、普通の経済刺激策のみで本当にアメリカ経済の再生は可能なのだろうか?

カンガルーマンは「否」と答えたい。

軍需工業以外の一般製造業が疲弊し、世界最大の借金を抱えており、さらに莫大なる軍事費を必要とする国家財政を立ち直らせるためにはかなりドラスチックな手段を用いなければならないだろう。

例えば、アメリカの借金を減らすために為替変動という魔術を使い「正式にドルの大幅切り下げ」を宣言する。これはニクソンショックの時を思い出してみればいい。360円の固定相場を廃止し、変動相場制に切り替えた。その結果、円は現在のレートまで切りあがったわけだ。

だが、ただ単にドルの切り下げだけでは「ドルの威信」が揺らぐ可能性もありプライドの高いアメリカ人には耐えきれない屈辱と映るかもしれない。

しかし国際情勢が不安定なまま推移し、アメリカが直接関与しない形での大規模な戦争がどこかで起きればこれはアメリカにとって最高のシナリオ(要するに戦争特需・・・経済回復の特効薬)となるのではないか?日本にとってもそうだが・・・・。

そしてその火種と可能性は、イラクとアフガニスタンから撤兵したとしても既に中東、ロシア、朝鮮半島、インド、パキスタンなどあちこちで燻っている。

第一次世界大戦の例をとると、アメリカや日本は一部を除いてほとんど戦争に参加しなかった。その結果、戦争特需で特にアメリカは国力を大きく伸ばしたことは誰でも知っている。

さらにアメリカは1930年代大恐慌を経て第二次世界大戦後、晴れてスーパーパワーとなった。

オバマ大統領は、当初は環境産業振興や公共事業投資などで経済刺激策をすすめるだろう。これらの政策が順調に進めば、なにも上記のような過激な方法は必要ないだろうが、こうした政策はカンガルーマンの目にはジェスチャーにしか見えない。これしきりのことで、天文学的数字となっている国や国民の借金が減少するとはとても思えないからだ。そして最終的には上記のような非常手段を取らざるをえないだろうし、そうした非常手段に訴えねばならない時に大統領としての真価が問われることとなるだろう。

というような事を仕事の合間にグダグダと頭の中で考えているのだが、こんなアホみたいな勘は当然外れるだろうし、外れて欲しい。

さらに世界のどこで戦争が起きようとも、国際社会から一国平和主義と叩かれようとも、日本が大規模な形で直接海外の紛争に巻き込まれることだけは避けなければならない。

願わくば、輸出産業は困るだろうが、現在の為替レートが向こう5年くらい続いてくれたら個人的には嬉しい限りだ。

そしてこれまで通り毎週末ビーチバレーができればこれ以上の幸せはない。

少し硬い話題を書いていたつもりが結局ビーチバレーで締めくくりとなってしまった。

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