2007年03月30日

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MSNで以下の記事を見つけた。

I Miss Iraq, I Miss My Gun, I Miss My War
a soldiers lament


日本語に訳すと「イラクが恋しい、俺の銃が恋しい、俺の戦争が恋しい。ある兵士の嘆き」とでもなるのだろうか?

とても長いそしてダラダラした文章で綴ってあるが簡単に要約すると:

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イラクから帰ってきて1年経つが平和で決まった事の繰り返しの毎日が退屈でしょうがない。イラクにいた時は毎日アドレナリンが出っ放しでとてもスリルに満ちた生活だった。

辛いことや恐い事もあったけど戦争生活って自分にとってそんなに周囲が言うほど酷いもんじゃない。イラクの人達には申し訳ないけど非常にエキサイティングな時を過ごした等・・・・・・・・。

あと本国では普通の人だが、イラクでは特別な人間になった気がしたとか・・・。

延々と如何に自分がイラクでの戦争生活を楽しんだか、そして平和な生活がつまらないかが綴ってある。

カンガルーマンはこれを読んでいるうちにいくつかの疑問がでてきた。

疑問:
1.このような記事が今この時期に掲載される意味と背景がどうなっているのか非常に興味あるところだ。

この記事を掲載する事自体が反戦の意思表示なのか?例えば、オリバーストーン監督が昔作った「プラトーン」は戦争好きの兵士達が描かれていたが保守勢力からは「反戦映画」として酷評された。

これのメディア版か?

2.これまでは、一般的に戦争を正面から否定するような記事やインタビューがほとんどだったと思うが、今回の記事は戦争を賛美どころか当人はある種ゲーム感覚で捉戦争は好きだと肯定している。この種の記事を喜んで受け入れる層はどれくらいいるのだろうか?

これまでの戦争賛美映画や意見の基本的シナリオとフォーミュラ:

戦争や争いは悪い事→したがって悪党がこちらに害を与えても我慢できるところまでは我慢する→しかし、国や肉親に害が及ぶような状況となれば断固立ち上がる(ここで正義や自由を守るためとかの大義名分が出てくる)→勇敢なヒーローと彼を支える女性や善玉が活躍→最初は苦労と苦戦→しかし最後は悪を懲らしめ滅ぼしてしまう。この時点では悪を殺す事は良い事で締めくくられる。

そして戦争描写は出来るだけ現実感覚から離れた派手な戦闘シーンで敵をなぎ倒す。

今回の記事は、映画「プラトーン」のネット記事版か?

それともマジで戦争は楽しいものと世論に訴えているのか?

それとも、イラクに行ったお陰でこのような倒錯した人間ができてしまったと訴えたいのか?

あるいはただ単にアメリカ兵は戦争大好き人間だということを強調したいのか?
そして他と変わった事を書いたので面白いから掲載しただけか?

自分の理解力を超えた現象だ。

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