カンガルーマンもオッサンであるには違いないのだが、このオッサンには参った!
数日前ラーメン屋さんに行った。夜も遅かったので客は誰も居ない。
座った所は、出口に近いカウンターの角から一つ目の椅子だ。
カンガルーマンもオッサンであるには違いないのだが、このオッサンには参った!
数日前ラーメン屋さんに行った。夜も遅かったので客は誰も居ない。
座った所は、出口に近いカウンターの角から一つ目の椅子だ。
知り合いかと思って顔を窺ったのだが全くの他人だ。
左側は完全に空いているし、空っぽのラーメン屋で何でワザワザ隣に座るんだ ラーメン屋だから椅子の間隔は狭い。少し動くと肘が当たりそうになる。
食べてる途中で場所を変わるのもシャクに触るのでそのまま食べ続けていると、オジサンのラーメンも届いた。
店員も「オジサンのゲイカップルが居る」みたいな怪訝な顔をしている。
「オイオイ、俺はこのオジサン知り合いじゃないぞ」という風に左を向いてラーメンを食べていたのだが、このオジサンの食べ方は半端じゃなかった。
ラーメンはすするので音が出るのは仕方が無い。
しかし、その後だ。
「クチャクチャ」と大きな音をたてて食べ物を噛んでいる。そして、「クチャクチャ」しながら歯に何か詰まっているのか、虫歯なのか知らないが「シーハ、シーハ」やっている。同時にスプーンやお箸が容器に当たる音が重なってくる。
イヤー、まさにラーメンバンドだ。
ズーッ、クチャクチャ、シーハシーハ、カチャカチャガッチャン、シーハシーハ、クチャ、ズー・・・・・・・。
オジサンが楽しそうに美味そうに食べている間に、カンガルーマンの食欲はドンドン喪失して行く。
カンガルーマンは思った。
このオジサン、きっと客の少ないラーメン屋を狙って入り、このラーメンバンドを聞かせるためにワザワザ知らない人の横に座るのを趣味にしているのでは無いか?
おとなしく尻尾を巻いて店を出たカンガルーマンも情けないが、変なオッサンというか迷惑なオッサンだ。
参った!!!