2006年01月25日

Bushfood Handbook

カンガルーマンはこれまでいろいろな国を訪問した。その中で好きな国の一つがオーストラリアだ。

この国には仕事の関係もあるので過去20年くらいの間に数え切れないくらい訪問した。仕事仲間や友人達も多数いる。

これまでの付き合いの中で、オーストラリアで起きている大きな変化に気がついた。それは食文化だ。

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THE BUSHFOOD HANDBOOK
The Bushfood Handbook
著者:VIC CHERIKOFF
この本は、アボリジニの食材、食材の採集・栽培法、
料理法とレシピ、アボリジニの伝統的食生活、ブッシュでのサバイバル法等を紹介している。

カンガルーマンが5年ほど前にオーストラリアに旅行した時に買った本だ。



Vic Cherikoff氏によってブッシュフードがオーストラリア人に紹介されるまで、オーストラリア料理は俗に言うところのイギリスの影響を強く受けたアングロオーストラリア料理だった。そして、アボリジニ文化は全くといっていいほどないがしろにされていた。

しかし、Vic Cherikoff氏や一部の料理人たちが本当の意味での純粋なオーストラリア料理を創造しようという意図でブッシュフードの良さをオーストラリア人に啓蒙し始めたのが15年程前である。

彼らが意図としたことは、オーストラリア固有の食材とアボリジニの知恵を融合したレシピを現代風に開発して、さらにフレンチ、イタリアン、和食、アジアのエッセンスと料理テクニックで普通のオーストラリア人が美味しく食べられる料理を広める事だった。

その努力の甲斐があり、今では「ブッシュフード」という言葉が広く受け入れられるようになっただけでなく、多くのオーストラリア人がアボリジニの文化と知恵に尊敬の念を持って興味を持つようになった。

そして、ネーティブオーストラリアンという形で新しいオーストラリアの伝統料理が出来つつある。

カンガルーマンも本を読んで非常に感銘を受け、ブッシュフードを勉強したいと思いVic Cherikoff氏の許可を得たうえでこの本の翻訳作業にとりかかった。暇な時間を見つけながらの翻訳だったので時間がかかったが(1年半)あと10ページで終了するところまでたどり着いた。

この本の素晴らしいところは、ただ単に食材やレシピの紹介だけではなく、アボリジニ本来の自然とエコロジーを大切にする考え方が本の底流に流れていることだ。

もし、どこかの出版社がこの本を出版する事にでもなったら多くの人達に読んでもらいたい。

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この記事へのコメント
カンガルーマンさん、わ〜素晴らしいです!私もご本をぜひ読ませていただきます。そうオーストラリアはいい国ですよね。16年程前に4ヶ月でしたが、私が暮らした最初の外国でした。それから、かなりの頻度でこの国を訪れています。できれば、ゴールドコーストで隠退生活を送りたいです。

それにしてもブッシュフードいいですね。オーストラリアの寛容な社会スペーの中から今後、多文化的でしかもグローバル(むしろグローカルですね)なものがどんどん出てきそうな気がします。
Posted by アジア人<mikionz> at 2006年01月26日 02:57
こんにちは!えもっちです
3年前くらいでしたか?中国旧正月のとき たまたまオーストラリアの
小売業で子供服のバイヤーと工場を一緒におとずれ会食したことがあります

コークハイで乾杯しつずけて悪酔いしましたが〔笑)
そのときオーストラリアのすばらしさを延々と飲み語ってくれました

私はおとづれたことがないので ぜひ1度いってみたいですね
たぶん近い将来いくと思います

身内がオーストラリアに留学きまったので・・・かこつけて(笑)
チャンス!です

いつもありがとうございます 
Posted by ママバレえもっち at 2006年01月26日 15:28
私が考えるには、オーストラリアは大きく変わろうとしているようです。アメリカ人と比較して、彼らははるかにオープンマインドで外からの刺激に対しても寛容です。私は、彼らなりのさまざまな問題を抱えているようですがあの国に対しては非常に希望を持っています。
Posted by カンガルーマン at 2006年01月26日 23:53
えもっちさん、こんばんは。いつも有難うございます。
是非オーストラリアを訪問してください。
ただ気をつけなければならないことは、あまりにも居心地が良くてそのまま居ついてしまうことです。くれぐれも、その点だけはお忘れなきようお願いします。
Posted by カンガルーマン at 2006年01月26日 23:56