1980〜90年代オーストラリアではオーストラリア固有の食材を活用したレシピーブックが多く出版され、現在に至っている。
オーストラリアにはまだ私達が知らないフルーツ、ナッツ、スパイス、魚介類、そして食肉がある。
そこには当然オーストラリアにしか生息していないカンガルーも入ってくる。
カンガルー肉はアボリジニにとっては当たり前の食肉だった。
そしてそれらのレシピブックに”カンガルー肉”が入ることは自然な流れであった。
このようにオーストラリア固有の食材とフレンチ、イタリアン、中華、和食の料理テクニックを融合させて出来上がったのが”モダンオーストラリア料理”として確立された。
ある意味、オーストラリア=亜流イギリス料理、つまりイギリス人が持ち込んだステーキ、ラム、フィッシュ&チップスのイメージから新たなこれぞオーストラリア料理というジャンルを作り上げようという流れを作った。
アボリジニの知恵と経験を活用した全く新しい料理分野の登場である。
残念ながらこの流れを日本で感じることはできない。
彼らが最も力を入れたことは、前回も述べたように「カンガルー肉は食肉である」といことに焦点をあてたことだ。
有る人が言った。
「オーストラリアに植民したのがイギリス人ではなくフランス人だったら、今頃は世界中が普通にカンガルー肉を食べていただろう。」と・・・・・! ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いします。