食品・食材を生業としている立場から言わせてもらうと、非常にセコイというか残念な事件だ。
偽装してどのような得があるのだろう?
強いて言えば目の前の利益は少し獲得されるかもしれない。それも「バレなければ」という条件付きだが。
しかし「バレた」場合のリスクは計り知れない。
そういった計算さえできないのだろうか?
というか今回はバレたので大騒ぎになっている。
これまでの偽装と大きく異なるのは名前の知れたホテルやデパートが中心となっていることだ。ただでさえホテルで出される食べ物は高いと相場が決まっていて、そこで飲食する客はホテルだから良い雰囲気のもとで美味しい物を食べようとして通常より高い料金を払っている。
そして高級食材を使用したとの謳い文句で普通の2〜3倍の料金を徴収している。
この事件は、偽装した側に責任があるのはもちろんだが、消費する側の姿勢にも問題があるのではないか?要するにブランド崇拝志向の心理を巧みに利用された。
「〜産の特別な食材を崇め奉るかのごとき姿勢で購入あるいは食する。」
グルメと飽食の行き着く先に辿りついた先が偽装では笑い話にもならない。
これまではグルメと飽食の行き着く先は生活習慣病とメタボだったのだが、これからは偽装も追加されそうだ。
私達が消費者としてもっと賢くなり質素倹約・シンプルライフを目指せば、おのずと食材偽装などのマヤカシはなくなるのでなかろうか?
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