中国の国際的影響力が強まるにつれ中国に対する悲観論、楽観論、脅威論がマスコミや世間で論じられている。
ある国の趨勢と将来を占ううえで外してはならない基本がある。
それはその国における「富の配分がどのようになっているかを見極めることだ。」
これがうまくいっていない国で栄えた例がない。
中国本土から来日した中国人が日本に滞在して漏らす常とう句がある。
「日本は中国以上に社会主義的だ。」と・・・・・。
それは日本では比較的に富の配分がフェアーになされているのを実感して発する言葉だ。
こうした観点からみてみると、現在の中国で富の配分がちゃんとなされているかというと疑問符をつけざるを得ない。昨年、中国で最も繁栄していると言われている上海を訪問して、街中をあるいてみてそう感じた。
しかるに公称13億の民に平等に富を配分し、日本人並みの総中流を目指すことがはたして物理的に可能なのだろうか?
否!
不可能だろう。世界の資源が枯渇してしまう。
そう考えると遅かれ早かれ中国の先行きが見えてくる。
多分、あの国は将来大きく分けると3つに分かれるのだろう。
・世界の金持ちクラブ入りを指向する、所謂西欧型民主主義を踏襲し、富の配分が比較的順調に進むグループ。
・経済面よりも民族主義的考え方に重きをなすグループ。
・教条的共産主義を心棒するグループ。
日本にとっては、国が3つに分裂し欧米日と同じような価値観を持つ国が誕生することが最良のシナリオだろう。
そうすることで安心して商売できるし付き合える。
いずれにしても、現在経済発展を続けている中国をはじめ他にインド、ブラジル、東南アジア諸国等で富の配分が公平になされる土壌のある国ははってんするだろうし、そうでない場合はどこかで破綻への道を進むこととなるのだろう。
さて中国はこれからどこへ向かって進むのだろうか?
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