Engrish.comというウエブサイトがある。
このサイトは、世界中いろいろな所で目にする間違った英語表現を集めている。
それ自体は特に問題ではないのだが、その裏にある心理背景だ。
多くの訪問者は英語のネーティブスピーカーかそれに近い能力を持っている人たちなのだろう。
どういう目的で訪問するかと言えば、彼らのほとんどはそういった間違った英語の内容や表現を馬鹿にして「腹を抱えて笑っている。」
そうして笑っている欧米人(特に英語を母国語にしている)を横で見ていると腹立たしくなってくるというか、彼ら自身を可哀そうだと思ってしまう。
自分らは認めようとしないだろうが、彼らは英語万能世界という優越感に浸った非常に狭量な考え方の持主にしか見えない。
当人らは、英語以外他の外国語は満足に話せないことは棚にあげて、外国人が英語での間違いをすると馬鹿にするか、低能児のような見方をする。
日本人でも以前、あるいは今でもいるかもしれないが、アジア系外国人が日本語の間違いや発音を間違えたりすると馬鹿にする傾向があった。それに似た心理だろう。
この辺りにも、反英米原理主義者達が跋扈する原因の一つにもなっているのだろう。
普段口では人権とか民主主義とか言いながら、自分の文化圏以外の国や民族の伝統、習慣、それに歴史を劣等な遺物として認めようとしない本音の部分がこのサイトでは表れている。
そういう風に斜めに構えてみれば面白いサイトかもしれないが、サイトを見て腹を抱えて笑っている輩が多くいるかと思うとこの穏健なカンガルーマンでさえ気分が悪くなる。
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