2005年09月17日

脳力を鍛えるーその2

 お茶の稽古をやっていて気づいたことがある。

 それは、お手前の最中は男女とも非常に美しいということだ。

 顔が引き締まり、立ち居振る舞いが非常に優雅になる。経験豊かな人のお手前などは大袈裟にに言えば、動く芸術品のようだ。そうした方々は、普通の動作にも何かしら風格というものが感じられる。

 初心者であるカンガルーマンの目には、この優雅な立ち居振る舞いがとても魅力的に見える。尤も、中には普通の時とお手前の時との落差の大きい人達もいるが、それはそれで観察していて楽しい。カンガルーマン等は、上達したとしても多分このカテゴリーに入るのだろうが・・・・。

 さらに、お茶の面白いところはただ単にお茶の立て方を覚えるだけでなく、道具に始まり茶室の造作、掛け軸、花、花器等その時々の状況によってさまざまな意味を含んでいる事だ。

 別な見方をすればこれはシンボリズムの極地と言っても過言では無い。

 ある友人がカンガルーマンに忠告した。

 「とんでもない世界に足を踏み入れたな!」と・・・・・。

 カンガルーマンはまだ、その意味を十分理解しているとは思わないが、なんとなく感じてはいる。とんでもない世界になるかどうかは、各個人がどこまで極めようかという考え方で決まるだろう。

 カンガルーマンは、昨日も述べたようにとりあえずは脳力の鍛錬と精神面での健康を保持するための手段として時間をかけて学ぶつもりでいる。

 これからさらに上達したら、別の考えが出てくるだろうと思うが、その時はまたブログで言及するつもりだ。

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2005年09月16日

脳力を鍛える。

 カンガルーマンは友人の勧めもあり3年前からお茶の稽古を始めた。ところが、全く上達しない。

 理由ははっきり分かっている。

 それは練習量が極端に少ないことと、中年になって始めたから物覚えが悪いと自分に暗示をかけていたからだ。しかし、昨日の新聞記事を読んでから根が単純なカンガルーマンは俄然やる気が出てきた。

 とは言っても、1年のうち半年間は毎週末ビーチバレーの練習と大会でお茶の稽古はやっていない。

 ただ、お茶のいい所は自分の家で練習できる事だ。これまではそれを全くやっていなかったから上達しないのは当然といえば当然だ。

 そこで、来月から次の目標を立てるつもりだ。本当は今すぐにというべきなのだが、ビーチバレーがまだ忙しい。

1.月1回の稽古には必ず出席する。
2.稽古が終わった日は、その日のうちか翌日に自宅でおさらいをやる。
3.あと、1週間に数回必ず覚えている範囲内でお茶を立てる。

 お茶を始めて分かった事だが、これは終りのない勉強だということだ。ただ単にお茶の立て方を学ぶだけではない。気が遠くなるほど多くの事を勉強しなければならない。

 この、勉強しなければならないという表現を使っているうちはダメか?

 まだまだ。初心者ではあるものの茶道には大きな魅力を感じている。きっと続けてゆけば、ビーチバレーのように止めたくても止められなくなるだろうと思っている。

 茶道には言葉では説明できない魔力的な要素を感じるというのは大袈裟か?

 とりあえず、余計な事を考えず日本の伝統を見直しながら脳力を鍛える道具として励むつもりだ。これは多分一生続けることになるような気がする。

このテーマは多分次回に続く・・・・・。

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2005年09月15日

体力だけではない・・、そーか”頭も鍛えることが可能なのか!”

いくつになっても脳刺激 学べば高まる記憶力


logo 2005年 9月15日 (木) 02:56

 いくつになっても勉強すると記憶力が高まるメカニズムを、東京大学大学院の研究チームが突き止め、十五日発行の米科学誌「ニューロン」に発表した。新しいことを学んでいるときに出るシータ波という脳波が刺激となって、脳のなかで記憶をコントロールする役割を持つ海馬で新たな神経細胞(新生ニューロン)が活発に作られるという。

 海馬は大脳皮質に記憶を蓄積したり必要な記憶を引き出したりするときの出入り口となる部位で、成人しても神経細胞の元になる神経幹細胞から前駆細胞を経て新生ニューロンが作られる。新生ニューロンが増えると、海馬の神経回路が複雑化して記憶力が高まる仕組み。

 研究チームは、マウスの海馬にシータ波を流すと、神経伝達物質のガンマアミノ酪酸(GABA)が前駆細胞に供給され、新生ニューロンへの分化が促進されることを突き止めた。 ・・・・・・・・・・・・・・。

 という記事が目に付いた。

 脳の細胞は成人になったら、減る一方だと思っていたのだが、
そうではなかったのかーーーーーーーーーー。

 これまでは体を鍛える事ばかりやってきたが、脳も鍛える事ができるのか?よく言われる「頭を使わないとボケるよ。」というフレーズが科学的に証明されたようなものだ。今日、偶然にも「老いても好奇心を失わない素敵なおばあちゃんを目指します。」というコメントを残してくれた方は、まさにこのことを指摘しているのだろう。

 カンガルーマンも、体力ばかりに目を向けないで脳が筋肉の固まりにならないようブログに精出すこととしよう。

 思うには、脳のアンチエイジングに成功すれば自ずと体のアンチエイジングも達成できそうな感じがしてきた。いや、逆か?いや、何を言いたいのかな?頭がゴチャゴチャしてきた。

いずれにせよ、これはとても希望を持たせるニュースだ。またまたやる気が出てきた。

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2005年09月14日

アンチエイジングの定義づけ?

 アンチエイジングのカテゴリーにエントリーしてから数ヶ月が経過した。

 その間、このカテゴリーにあるいろいろなページを訪問しながら毎日自問自答してきた。言葉通りに訳せば”抗加齢”という事なのだろう。

 平たく言えば”若返り”あるいは”老化防止”ということか?

 そこで、ヤフーでアンチエイジングを検索してみると、このアンチエイジングというキーワードで56件のサイトが紹介されていた。

 驚いたことに、その56件のうちのほとんど(多分80%位)が美容整形かあるいはそれに類する病院かクリニックの紹介だ。カンガルーマンが思うには、「これはアンチエイジングと関係無いだろう。」と言いたい。

 いくら顔や体の皺を延ばして、一時的に若返ったように見えてもそれは見てくれだけの問題だけだ。中身は関係ない。

 あと紹介されていたのは、老化防止のサプリメント類だ。サプリを飲みさえすれば若返る、あるいは老化防止できるような事を書いている。これは絶対おかしいし、ありえない。

 当然、中には・・・・・抗加齢学会とかで老化というテーマを真正面から捕らえているサイトもあるが全くの少数派だ。

 ということで、ヤフーのサイトだけから判断すると「アンチエイジング」という言葉は、美容整形外科病院とサプリ販売会社の商売道具として多く使われていることがわかった。こうした、病院や企業は「アンチエイジング」の意味がわかっていないのだろう。もし、分かったうえで使用しているとしたら消費者を完全になめている。

 ・・・・・・・もう一つピンと来ない!?

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2005年09月13日

アンチエイジングにこだわる理由

 何故カンガルーマンはアンチエイジングにこだわるのか?

 それは、必要に迫られてという事が最も大きな理由だった。

 カンガルーマンは、小さな会社を経営している。そして、その会社を大きくして多くの事業を展開したいという強い欲望を持っている。

 そのためには、健康でしかも頑強な肉体が必要だ。

 最初は、この目標を達成するための道具の一つとして健康と若さを追求し始めた。15年ほど前のことだ。当初はかなり辛かった。

 ところが、道具だと思って続けていた事がいつのまにか生活の一部となってしまった。そして、その生活が楽しくなってきただけでなく中毒のように止められなくなってしまった。

 結論から言えば中毒になって良かったと毎日のように思っている。それは、以下の資産を手に入れたからだ。

1.つまり、事業家にとっての最大の資産は「健康と若い体力」だということだ。
一般的に言われる事業に必要なお金、人材、情報等は健康であってはじめて有効に活用できる。

2.事業家にとって次に大事な資産である「時間」を入手できる。
「健康で若い体力」を持っているということは、そうでない人よりはるかに多くの活動可能時間を持つ事になる。いくつになっても現役でいられる。尤も、老害をもたらすまで現役でいてもらっても困るのだが・・・・・。

3.集中力が途切れない。
これは、自分でも驚くほどの効能だ。要するに疲れをそれほど感じないために集中力が途切れないのだろうと勝手に自己診断している。

 この三つの大事な資産を確保することではじめて、長期にわたる事業戦略を練ることが可能となってくる。

 いずれにしても、毎日のように感じる事は体が軽く気分がいいことだ。多くの中高年の人達にこの感覚を味わって欲しいと思っている。

「健康と若さ」はお金で代替できないな貴重な資産だ。

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2005年09月12日

2005年最大のイベントが終了

 郵政法案参議院で否決という結果がキッカケとなって唐突な形で始まった衆議院選挙が終了した。

 今年最大のイベントであり、そして21世紀の日本の方向性を占う意味でも重要な選挙だった。そして今回は大方の予想通りというか、予想を上回る形で自民党が圧勝した。

 解決しなければならない多くの問題が山積しているが、こうした問題に立ち向かうために処理しなければならない根本的な懸案事項がある。

 それらは何か?

1.現在の小泉改革路線を首相任期が終了した後も忠実に継承できる体制を組まなければならない。

世間では、独裁だとか体制翼賛会的だとか批判する向きがあるようだが、21世紀を生き抜く日本の方向性および戦略の基礎を作るうえでも今回の結果は非常に意義あるものだ。

世界は今ものすごいスピードで動いている。民主主義体制国家では、この動きに敏速に対応するには絶対安定多数を確保している政府が必要だ。そういった観点からも、日本国民は正しい判断を下したと言える。

問題は、今回国民が託した力を自民党政権が期待に沿う形で行使して、現在の改革路線を忠実に実行するかどうかだ。

2.公明党の処遇

TVや新聞インタビューでは、「自民党が単独安定過半数を握ったとしても自公の与党枠組みが変化することは無い。」と両党首は答えていた。特に、小泉首相は質問を受けた後に、0.5秒位?の間を置いて「信頼関係が醸成されている現在変化することは無い。」と述べていた。

しかし、多くの国民の声はそうではないのではなかろうか。絶対的過半数という数字を与えた裏には、自公の枠組みを崩せという意味が込められていた筈である。今後、自民党が公明党の処遇をどうするかは自民党執行部にとって大きな課題だ。

 この2つの基本的問題を解決すれば、現在の改革路線に弾みをつけ一挙に新しい顔をした日本を創造することも可能だ。もし、そうでない場合これまで野党および批判グループが口にしていたまさに”名ばかりの改革”で終り多くの国民を失望させる事になるだろう。

 真に改革を達成したいのなら「上記2点の課題」を早く、上手に解決することだ。これだけ多くの国民の負託を受けた自民党の責任は重く、向こう5年間はまさに正念場だ。

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2005年09月10日

9.11とカトリーナ

 スパイストークはチョット休憩のつもりだったのだが、CNNニュースを見ていてどうしても書きたくなってきた。

 災害の種類が違うとはいっても、同じブッシュ政権のもとであるにもかかわらずメディア、政治家、世論の両災害に対する反応と対応の違いが信じられないくらい大きい。

 どう違うかというと:
 9.11の時は国が完全に一つにまとまった。
犠牲者の救出と復興、そしてアルカイーダという敵を殲滅するために国民の意見が一つとなり、国の政策を全面的に支持した。

 ところが今回のカトリーナでは、国がバラバラになってきている。特に、災害後の状況、救出方法、国の対応等に対して鋭い批判が飛び出している。斜めに構えて見ると、現政権の政敵は今回の災害を政争の道具として使っているようにも見えるのだが、これはカンガルーマンの偏見か?

 この違いについては、さまざまな理由と原因を述べる専門家に任せるとして、カンガルーマンが気になっていることは:
CNNはバラバラになっている状況(略奪シーン、政府や市の不手際ばかりを批判するコメント、被害にあって残された人は低所得層の黒人だとか等)ばかりを放送せずに、もっと建設的で前向きな内容(多少はあるが)を放送しないのかということだ。救助する人、される人に焦点をあてればすむことだ。

 9.11の時の報道姿勢はそうだった!この、違いは何なのだ?あの時のメディアは、国民の意見と気持ちをまとめるための最大限の努力をしていたように覚えている。

 ところが、今回はメディアは逆にバラバラにしようと努力しているようにカンガルーマンには感じられる。

 もっと突っ込んでいうと、9.11は劇場効果として利用したい力にとっては扱いやすい事件だっただろうが、今回のような自然災害である台風被害こそ国やメディアが本当に強く一丸となって取り組むべき事件ではないのか?政争や権力争いの道具にすべきではない。

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2005年09月08日

知らぬが仏!

 スパイストークはしばし休憩・・・・・。

 そして、またまた京浜東北線での出来事だ。

 今日の夕方、京浜東北線に乗り込んだ。すると、入り口に近い座席周辺だけが混雑していない。感の良い読者はすぐピンとくるだろうが、浮浪者らしきオヤジが3人分位の座席を占領している。

 このオヤジは靴を脱ぎ、足を座席にのせ、顔を引きつらせながらその足をひっきりなしに掻いている。よっぽど痒いのだろう。薄汚れて灰色になった足を両手で掻き毟っているものだから、そのうちに赤黒くなってきた。それでも掻いているものだから、フケ状のカサブタが座席に散らばリ始めた。

 そのオヤジがあまりにも汚くて、臭いものだから誰も近寄って注意しようとしない。

 そのうち、品川か田町だったと思うがそのオヤジが降りた。だが、電車に乗っていた乗客は誰もそこに座ろうとはしない。相変わらずそのあたりを遠巻きにして立っているだけだ。すると、入ってきた乗客は奪い合うようにそのオヤジが座っていた席を目指している。

 一人の若い女性がそのオヤジが座っていたまさにその席に陣取った。カンガルーマンと連れは、「オエーッ」と言いながら顔を見合わせた。すると、今度は若い男がその隣に座ろうとしたのだが、オヤジが残していったフケ状のカサブタに気がついた。一瞬、カンガルーマンは「ちょっと、それは・・・」言いかけたのだが、時既に遅くその男は丁寧にも雪のようになったそのカサブタを両手ですくいながら払い除けている。

 おーっとととと・・・・・・。そして、あとは何事も無かったようにその男は新聞を広げ、隣の女性は携帯をにらんでいる。

 カンガルーマンと連れは、「あの男、痒い病気に罹ってあとが大変だ。」と思いながら家路についた。

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2005年09月07日

日本はアメリカの植民地か?ーーー蛇足

 21世紀の日本の方向性を見るうえで、大きく分けて三つの選択肢があるだろう。

1.既存の路線を貫くーー特別悪い選択肢では無い。非常に合理的だ。
ドラえもんのスネオみたいに、金持ちだが自分に自信がないため不本意ながらいつもジャイアンの後ろにくっついている。とにかく基本的には善悪を別にしていつでも強い方につく。

ただし、この路線の難しいところは誰が強いか、そして自分の面倒をちゃんと見てくれるかを判断できるだけの目利きが必要だということだ。そのかわり、だれも責任ある政治的リーダーとしては見てくれないことに甘んじるだけの覚悟を決めなければならない。

2.八方美人路線−−非現実的で、最期はみんな苦労する。
アメリカにニコニコして言われるとおりのイエスマン政策、中国・韓国・北朝鮮にニコニコして全面謝罪、ロシアにニコニコして北方領土放棄、発展途上国には乞われるままの大盤振る舞い等、とにかく働き者の人の良いお父さん路線。

3.独立独歩路線ーー理想だが、強力な創造力、エネルギー、我慢が必要。
精神的にも肉体的にも強く、財力と知恵があり、周囲から信頼されるだけでなく必要とされなければならない。

 戦前の大日本帝国は第3の選択肢を目指したのだろうが、全てに中途半端で途中で挫折してしまった。あまりにも、単細胞すぎて自分の意図とすることが相手に読み取られジャマをされ、力を十分蓄える前に潰されてしまった。それと、もともと体力の無い自分の力を過信しすぎて分不相応な振る舞いによって敗戦・焦土という結末を迎えてしまった。

 カンガルーマンとしては、個人的には日本が第3の独立独歩路線を確立して欲しいと思っているが、それを達成するにはあまりにも多くの問題が横たわっている。

 どのような問題が横たわっているか?それは、また別の機会に述べることとしよう。

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2005年09月06日

日本はアメリカの植民地か?−−−その3

 つくづくアメリカは恐ろしい国だと思う。

 日本のように単細胞ではない。

 まず、日本政府をアメリカの意向と国益を無視した国家運営が出来ないという状況に組み込んでおきながら、一般の日本人にそう感じさせない環境を作り上げていることだ。

 戦前の日本だったら、あるいは今でも、日本の影響下にある地域や環境では必要以上に自分の存在感を示そうとしたり、あるいは無意味な優越感で相手を見下したりする傾向がある。典型的な例は、大日本帝国は占領地で現地人に日本語や日本名を強制したことである。

 ところが、アメリカ政府はそれをやらなかった。代わりに、彼らは日本人が自主的に米語を勉強したくなる環境を作ったことだ。それから、アメリカ国家およびアメリカ人は善良で、日本人がアメリカという国を好きにさせるように時間をかけて教育してきたことだ。

 日本が例えば朝鮮で行った占領政策とアメリカとの大きな違いは、アメリカは日本人の民族的アイデンティティを正面から拒絶しなかったことである。

 さらに、大事な事は外国に駐留している米軍人に対して占領意識を持たないように厳しく指導しているだけでなく、駐留国の人々を援助しているという意識を持つように教育している。

 日本という国を自分の味方に引き入れ、時間をかけて懐柔しながら、なおかつ反抗できない状況を作り上げてきた。これこそ、戦略的占領政策といっても過言ではないとカンガルーマンは思っている。この目的を達成するために、アメリカはハリウッド映画、音楽、TV、活字、ファッション等のアメリカ文化を道具として効果的に駆使してきた結果、戦後の日本人がアメリカという国の本質的な怖さを感じることが無いまま現在に至ったといえる。

 そして現代の日本人の多くは、日本という国がアメリカに完全に呪縛されていることすら認識していない。

 こういう仕組みを作り上げた国、The United States of Americaという国家に対して底知れない怖さを感じるのはカンガルーマンだけだろうか?

 日本が、この呪縛から逃れようとする時にどのような摩擦が起きるのだろうか?それとも、永遠にこの呪縛から解き放される時は来ないのだろうか?

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