2005年02月28日

怠け者の定義付け

 カンガルーマンは心身共に規則正しい生活に戻り、それこそ毎日勤勉な生活を続けていたつもりだった。ところが、ある日突然友達のお母さんに「怠け者!」と罵られてしまった。
 その当時コロンビア人の友達ヒルベルトといつも一緒に遊んでいた。彼も、英語を勉強するために午前中だけ教室に現れていた。午後とか夜はカンガルーマンのアパートに居座るか、女の子の尻を追いかけていた。遊び仲間だから、当然のごとくカンガルーマンも同じように女の子を追いかけたり、時には明け方まで街をうろついたりしていた。ある日ヒルベルトの家に行った時、お母さんが「あんたみたいな怠け者のせいで、家の息子が定職に就かずに困っている。だからもうこれ以上付き合わないでくれ。」と懇願された。よく考えてみると、一般的な常識からすればカンガルーマンのライフスタイルは怠け者の典型的なパターンだったのだろう。つまり、いい大人が(24歳だったと思う)金を稼ぐ努力をしていないことに我慢できなかったのだろう。カンガルーマン自身は怠けているなんて思ってもいなかったから、「だった。」
 怠け者の定義づけは、考え方、環境、時代、価値観等いろいろな要素と見る方向によって変わってくる。現在の日本でも金さえあれば肉体的、精神的に怠けようと思ったらいくらでも怠けられる。市場で提供されるサービス、商品あらゆるものは「いかにお客を怠けさせるか」ということに的を絞っている。提供される側もそれに慣れてしまってさらに楽をさせてもらえるサービスや商品を求めているのが現状だ。何かがおかしい!
 
  

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2005年02月25日

どんどん規則正しくなってきた。

 たまには羽目を外すことがあっても、基本的には非常に規則正しい・勤勉な生活にもどることで、精神的な安定感を取り戻した感があった。しかし、前回述べたように体力が大幅に低下していることが、別の不安感とストレスを生んでいたようだ。だからといって、家の中で筋トレをする気にもならない。
 体を鍛えなければと思いながら、近くの海岸を散歩しているとビーチバレーをやっているグループがいた。そこで思い切って仲間に入れてくれと頼んでみた。「出来るか?」と聞きながらボールを投げてくる。カンガルーマンは中・高と部活でバレーボールをやっていたので、体が覚えていた要領でボールを返してやるとすぐ仲間に入れてくれた。それからは、月曜から金曜までは、学校で12時間すごし、週末は朝から夕方までビーチバレーをやる日課が出来てしまった。これは本当に正解だった。楽しくて楽に体を鍛えるという目的にぴったりだったからだ。友達はできるし、女の子もいるしとにかく週末が待ち遠しくてしょうがない。また、同時に精神的・肉体的規律をはかる枠組みができた満足感は忘れようがない。
 仕事だけに追いまくられ、また人とのしがらみに巻き込まれ身動きが取れなくなり全部放り出して徹底的に怠ける状況を作りだしたことが信じられないほどだ。ここで学んだことは、バランスの重要性だった。
  
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2005年02月24日

結局、怠け者だったのは当初の数日間のみだった!

結局、怠け者だったのは当初の数日間のみだった!
 
 考えてみると、何もしない何も考えないダラダラな生活は持って数日間のみということだ。それ以上は拷問に近くなってくる。したがって、何の束縛もない状況だとカンガルーマンの経験則によると、まず精神的な自己規律を確立しようとしたようだ。そして、最終的にはあれほど嫌いだった学校という枠に自分をはめ込む作業を積極的にすすめている。
 もっと具体的に述べると、外国人は正式には午前中の1科目しか受講できない。しかし、慣れてくると、午後と夜にもクラスがあることが分かってきた。そこで、カンガルーマンは図々しく、午後と夜の先生に身振り手振りで「規則違反は承知だけれども、教室に座らせてくれと。」懇願した。結局、朝9:00−夜9:00まで学校にカンヅメ状況を自分で作り出してしまった。それから、1年間は判で押したような規則正しい生活をおくることとなる。
 一方で、精神的規律が確立されると次は肉体的衰えが気になり始める。とにかく、日常生活で筋肉を動かす必要のない社会にいたからだ。人間はやはり欲張りだ。多分これが、人類進歩の原動力なのだろう。カンガルーマンは次に、どうやったら楽しくしかも楽に体を鍛えられるか考え始めた。
  
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2005年02月23日

怠け者が忙しくなってきた!

地図を眺めているうちにいろいろとアイデアが浮かんできた。
 
 毎日の日課があてどもなく車を運転する事と、地図を眺める事だけに集約されてくると人間の脳というものは良く出来たもので、それだけでは満足しないようだ。ようするに「何かもっとおもしろいことがないかな?」と思い始める。そう思って地図を眺めているうちにYMCAという文字が目にとまった。YMCAにゆけば「何かいいことがあるいは面白いことがあるかもしれない」と思い、翌日はYMCAに一直線だった。そして、そこはまさに当時のカンガルーマンにとっては情報の宝庫だった。午前中はずっとそこに入り浸り、図書室に行ったり、掲示板を見たりして過ごしているとロングビーチシティカレッジで外国人(基本的には移民居住者)のための英語教室(ESL)が無料で受講できるという案内が目にとまった。早速、カレッジに行き、登録料兼駐車料金$1.00を払い、翌日から授業に参加できることとなった。YMCAの文字を見てから、授業参加まで2日しかかからなかった。
 それから1ヶ月ほどは午前中は英語教室に通い、午後はそこで知り合った友達と遊んだり
英語の勉強をしたりと、日本で学生をやっていた時のような規則正しい勤勉な生活に戻り始めた。
  
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2005年02月18日

時間を潰す最適な材料は?

時間を潰す最適な材料とは何だったか?
 
それは、地図だった。
その当時はロサンゼルス近郊のロングビーチというところに住んでいた。それで、ロングビーチとロサンゼルスの地図を買ってきて、それから1週間位は毎日地図を眺めて暮らしていた。
2週間目:地図を眺めているうちに、とにかく交通手段がないとどうしようもないことにやっと気づく。これも、ゆきあたりばったりだったせいで、気づくまで2週間もかかってしまった。それからしばらくは、車を手に入れる方法を朝から晩まで考える。考えてもしょうがないから、表に出て、中古車屋巡りをはじめる。ついに歩く事に疲れて思いついたことは、とりあえず自転車を買って中古車屋巡りをすることだった。自転車が手に入った途端活動範囲が広がり、ついにトヨタカローラのライトバンを300ドルで購入した。思いついてから購入まで、約1週間かかった。
3週間目:車が手に入った途端、世界が大きくかわった。あとは朝起きるなりとにかく夜まであてもなく道のあるところは運転して回った。家に返るとまた地図を見て行った所に印をつけて、2週間位は車の運転と地図を眺め続けていた。
 
  
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2005年02月17日

人間はもともと怠け者か?

人間はもともと怠け者か?
 
いや怠け者ではない。
カンガルーマンの例をあげよう。
カンガルーマンがカリフォルニアで行き当たりばったりの一人暮らしを始めた時だ。仕事からも人間関係からも開放され、それにある程度の蓄えもあったから、それこそ誰にも気兼ねすることなく何もしなくても良かった。それこそ、起きたい時におき、寝たい時に寝、遊びたい時に遊ぶ生活だ。明日の予定も何も入っていない、いや30分後の予定も入っていない状況だ。その時の心理状況の変化はとても面白い。
究極の怠け者生活だ。
1日目:嬉しくてしょうがない。とにかく何もしないで家でごろごろしている。
2日目:上に同じ
3日目:朝、起きてもやる事がないから、何をしようかと考える。考えるのが面倒だから表に出て歩く。とにかく、どこでもいいから歩きつづける。疲れたら家に帰って休む。この繰り返しを1週間ほど続ける。
1週間後:ただ歩くのに疲れて、時間を持て余すようになり今度はお店に入るが言葉が出来ないから何も出来ない。そのうちに本屋で時間を潰す事を考え出す。そして、本屋で時間つぶしに最適なものを探し出す。
 
 
  
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2005年02月13日

人間はもともと怠け者か?

人間はもともと怠け者か?  1970年代、カンガルーマンはカリフォルニアに8年住んでいた。その時カンガルーマンの目に映ったアメリカ人の生活は、精神面は別にして「究極の物質・肉体両面で楽ができるシステム」だった。したがって、怠けて楽をしようと思えばいくらでもできるし、そうしても毎日の生活に支障をきたすことがない仕組みだ。現在の日本人にとってはたいしたことではないが、当時のカンガルーマンにとっては大きな驚きだった。魔法の世界に紛れ込んだといっても過言ではないくらいだった。 とにかく:1.ほとんど歩く必要がない。そして、車は全てオートマチック。  *足が、どんどんナマクラになっていくのがわかった。2.蛇口をひねればお湯が出てくる。  *冷たい水で顔を洗った記憶が無い。3.スイッチを入れれば、家全体がすぐ暖かくなる。  *寒い思いをした記憶が無い。4.食料の調達は週1回で十分。  *料理の腕は上がった。5.洗濯は全自動。  *手を濡らした記憶が無い。6.台所の洗い物は食器洗い器に入れれば終了。  *アルバイトで皿洗いをやったとき意外皿を洗った記憶が無い。7.料理もTVディナーか惣菜を買ってきてオーブンに入れれば終了。  *おなかを満たすだけの時には重宝した。8.その他諸々・・・・。 つまり、社会のインフラも商品も合理性という名のもとに「いかに人間を楽にさせるか、怠けさせるかを」ポイントにデザインされている。そして、そのスピードは、特に先進国では加速度的に早まっている。そういえば、歴史の流れを省みると、あらゆる発明は人間が楽をするために考えだされたものがほとんどだ。ということは、人間の本性のひとつは「やはり怠け者か?」  
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2005年02月11日

原理原則

 イントロダクションで書いたキーワード「メンテナンス」がポイントだ。車でも家でも、あらゆる物はメンテナンスを怠るとすぐ劣化してしまう。人間の体も同じだ。ただ、人間の体は無機質である「物」と違い、自助回復機能が備わっているため回復機能が高い若い時は自動メンテナンス状態となっている。だから、ある程度無茶をやっても体に大きな影響を及ぼさない。カンガルーマンの経験からその境目は35歳前後だと確信している。 それでは、人間のメンテナンスのポイントはどこか?そこを押さえておけば、年を重ねても体を常に若く保っておける。

それらはだれでも知っている常識的で簡単な内容だ。

1.自然に逆らわない規則正しい生活。平均睡眠7−8時間をとる。
2.週2−3回、定期的なスポーツ活動を生活に取り入れる。
3.暴飲・暴食・美食を慎む。

  たった、これらの3つの原則を守りさえすれば体のメンテナンスは完了だ。体ガタガタ人間はこの3原則を守らなかった結果に過ぎない。普通の常識を持った人は、「この3原則はみんな知ってるし、体に良いことは言われるまでもないことだ。」と思っている。しかし、結論から言えば多くの現代日本人は意図的かどうかわからないが、全く逆のライフスタイルを志向しているようだ。体ガタガタ人間は得意の「わかっちゃいるけど・・・・・」というフレーズで逃げるか、あるいは「そんなこと忙しくていちいち気にしてられないし、大変だよ。」というコメントで拒否してしまう。 この簡単な3原則を守ることが何故大変なのか?どうも、人々の心と社会の構造にこの疑問の答えがありそうだ。 

  
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2005年02月09日

若さと健康

 カンガルーマンの教えは、20代、30代の人で年をとってから若く、健康でいたいという人には役立つだろうが、「そんな、年をとってからの事なんてどうでもいいよ!」という人はこのブログを読むだけでも時間の無駄だ。 50代になっても元気で健康でいるためには遅くともとも35歳くらいから少しずつ体に対する意識を変えなければならない。したがって、既にオヤジになって体がガタガタになった人には、カンガルーマンの秘訣はすぐには通用しない。これが前提だ。50代でガタガタになっている人は、まず医者とタッグを組んでガタガタを治すところから始めなければだめだ。それか、ガタガタのまま萎れてゆくかどっちかだ。 35歳位までは暴飲・暴食・不規則な生活何でもOKだ。一般的に若さという武器でどうにか体がバランスを保ってくれる。しかし、それ以降は体というマシーンの自助能力が劣ってくるためメンテナンスをしてゆかなければならない。メンテナンスを怠った人は40・50代になってガタガタの体になり、「金はあっても病気のデパートですぐ疲れる、セックスはダメ、誰かに会うと自分がどれだけ不健康で元気が無いか」を自慢しあう群れの仲間入りをすることとなる。カンガルーマンはそういった群れと例えば居酒屋等で遭遇した場合、沈黙を保っている。尤も、こうした群れの会話についてゆけないことも沈黙を保たなければならない理由でもあるのだが・・・。彼らの会話の内容は、「どこの病院に行ったとか、健康食品にいくら金を使ったとか、どの健康食品が体にいいとか、楽で効果的な健康法とか・・・・」ものすごい知識を披露してくれる。まさに、健康評論家の集まりみたいになっている。残念ながら、カンガルーマンはこうした評論家の知識は全く持ち合わせていない。あるのは、経験に基づいた実践のみだ。 カンガルーマンの願いはただ一つ、年を重ねても体形・体力・健康は20/30代を出来るだけ長く保つこと。そしたら人生は本当に楽しいぞ。それこそ何でもできる。仕事、女房やガールフレンドを喜ばすこと、遊び・・・何をやっても本当に楽しくて充実している。イントロダクションでのキーワードは「体のメンテナンス」。  
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2005年02月08日

カンガルーマンの基本健康データ

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